『神』とあなた② 『神』と『神の子』の関係


 

 

『神』と私たちの関係とは何なのか、基本的なことを説明します。

 

この概念の基本的なことは【奇跡講座(奇跡のコース)】で語られているものを僕なりの方法でわかりやすく説明しています。

 

図を多用していますが実際に形はありません。

抽象概念を図に表すのは無理がありますが、できるだけ本質から外れないよう注意しています。

 

 

 

 

『神』はたった一つのスピリットです。

 

『神』はたった一つのマインドです。

 

『神』というスピリットがあり、そのスピリットの中にマインドがあります。

 

『神』以外のものは何一つ存在しません。

 

 

 

その『神』が自らを拡大して創りあげたもの、それが私たち『神の子』です。

 

『神』は私たちを自らと同じように創造しました。

 

『神の子』には『神』と同じように創造できる力を与えられました。

 

そして『神の子』には自由を保障されました。

 

 

『神の子』は自由に創りたいものを創造してよいとされました。

 

 

しかし、『神の子』は自らが創造されたことを、

【拡大】ではなく【分離】と疑いました。

 

「『神』から分離されてしまったのではないか?」

 

「『神』から見捨てられたのではないか?」

 

その気の迷いは、ほんの一瞬の出来事かもしれません。

 

 

 

 

『神の子』は『神』から分離したという誤解をしました。

 

その瞬間、『神の子』の恐怖がエゴという得体の知れない何かを生み出しました。

 

その瞬間、『神の子』は【神から分離した】というイメージをもとに、自らのマインドも二つに【分離】させたのです。

 

 

『神』が創造したままのマインドをここではハイヤーマインドと呼ぶことにします。

 

 

そして、『神』から分離したと信じ込んでいるマインドの一部分、私たちに「私たちは肉体である」と信じ込ませている部分、

これをここではフィジカルマインド(自我、エゴ)と呼ぶことにします。

 

 

実際にはマインドを二つに分けることなどできません。

そもそも『神の子』を創造した『神』自身の中に【分離】という概念がないからです。

 

 

『神』自身の中に【分離】という概念がない以上、

『神』に似せてつくられた『神の子』にも【分離】という概念はないのです。

 

 

だから『神』がしないこと、『神』ができないことは、

『神の子』にもできないのです。

 

 

もしも仮に『神の子』が本当に『神』から分離していたとするなら、『神の子』には自由意志が与えられていますから、

【分離の世界】を自由に創造できるでしょう。

 

 

しかし、くり返しますが、そもそも『神』には分離させるという概念自体ありません。

 

 

自らの外側に何かを創造したいとか、

自らの外側に何かを求めるといったことはありません。

 

 

なぜなら、すべてが『神そのもの』なのに、最初から外側など存在しないからです。

 

どこまも『神』という存在で、どこまで拡大しても『神ご自身』です。

 

『神』はたった一つであり、あらゆるもののすべてです。

 

 

『神』は『神の子』を分離させていません。

 

ずっと一体のままです。

 

一体のままならば、『神の子』は今も『神の一部』です。

 

その『神の一部』が『神』の中にないものを生み出したりすることができるでしょうか?



 

 

あえてここで肉体でたとえるならば、母親の胎内にいる胎児が「自分は母親など知らない」あるいは「母親から遠く離れた」と思っていたらどうでしょう?

 

あなたが母親なら、お腹の中でこんな妄想をしている赤ちゃんに何と言うでしょう? 

 

よって『神の子』が自らを二つに分けることも、『神』が創ってくれたマインドの中にエゴを生み出すことも本当は不可能なのです。

『神の子』のマインドの中に、

『神』が創造したままの部分と、

幻想を見ている部分があります。


私たちの素朴な疑問として、

「なぜ完璧な『神』が、『完璧な神の子』として創造したのに、分離したと信じることができたのか?」

という点です。


 

エゴは実在していません。

一度も存在しなかった『神の子』の幻想です。

 

フィジカルマインドはマインドの中の実在しない夢の部分です。


『神の子』は疑ってみるという自由意思を発揮したものの、それは即座に『神』に否定されました。


 

幻想だからやがては消える運命なのです。



幻想だからこそ消すことができるのです。



幻想だからこそ私たちは何も誤りを犯してはいないのです。

 

 

しかし、この幻想は放っておけば自然に消えるわけでもありません。

 

 

 

『神の子』はその幻想を積極的に打ち消していかねばなりません。

 

なぜなら、エゴは『神』が創造したものとの共存など最初から望んでいないからです。 

 

エゴの望みは、この幻想を存続し、最終的には私たちを滅ぼすことだけなのです。

 





エゴの正体は【私たちの怖れそのもの】であり、

愛しか持たない『神』とはすべてが正反対の幻想の怪物です。

 

 

【怖れ】とは、『神』から離れて孤独になったという思いと、

 

『神』から離れたことで、いつか『神』に罰せられるのではないかという潜在的恐怖です。 

 

その『神』への【怖れ】が、『神の子』が自らつくった幻想の世界という【隠れ家】に逃げ続ける原因になっています。

 

 

『神』は『神の子』が抱いている誤解、幻想は間違いであると伝えています。

 

 

『神』はさまざまな方法を使い、肉体の中で生きていると信じて疑わない私たちに「夢から醒めるように」とメッセージを送り続けています。

 

 

 

 

本来のマインド、ハイヤーマインドは、『神』とつねに一体であることを完全に自覚しています。

 

 

ハイヤーマインドは、『神』と同様に絶対的強さを持ち、『神』と同様に【愛そのもの】の存在です。

 

 

完璧な豊かさを感じ、絶対的な安らぎの中で、この物質世界で感じる何億倍もの【愛と喜びと安らぎだけ】を感じて、

 

 

時間も空間もない【永遠】の中で生きています。

 

 

これが本当の私たちです。

 

 

 

しかし、『神の子』のマインドに誤って存在するエゴは、まるで悪性の腫瘍のようです。

 

このエゴ(フィジカルマインド)は、自分たちのすべては分離していて、

 

【対立、葛藤、優劣、善悪、変化、死、孤独】と実在の世界とはまったく正反対の二元性の幻想世界をつくりだしました。

 

 

 

僕も、あなたも、このエゴ(フィジカルマインド)を消し去り、夢から醒めなくてはなりません。

 

さもなくば、この幻想世界での苦しみと葛藤をまだまだ当分続けなくてはならなくなるからです。

 

 

 

この腫瘍を消し去るのは簡単なことではありません。 

 

でも消し去らないことには夢から醒めません。 

 

でも、『神』は私たちを救おうとしています。

 

どうしたら、夢から覚めるのか???

 

 

そのために『神』はさまざまな高次の存在を通じ、私たちをサポートしているのです。 

 

そして僕もまた夢の中にいる自分自身が目覚めるために、

 

夢から覚めずに苦しんでいるあなたのためにこのサイトをつくったのです。

 

 

 

 

 

あなたと一緒に夢から覚めるために…… 

 

僕とあなたは一つなのです。 


最初から皆んな一つなのです。

 

真実はいつだって一つなのです。

 

 

最終的に元の姿に戻すのです。

 

 

それだけが私たちの使命です。

 

 

それだけが私たちの『幸せ』なのです。