アカシックレコードについてほんの少しお話ししてみようと思います。

 

アカシックレコードはスピリチュアルな世界ではよく出てくる言葉ですね。

宇宙の誕生から始まった全宇宙の記録、全生命の記録が蓄積された場所？がこの宇宙のどこかにあり、

それがアカシックレコードであるといわれています。

 

全生命のすべての想念の記録、すべての行動の記録、輪廻転生のすべての記録、この宇宙の謎のすべてが記録されているらしいですね。

 

しかし、アカシックレコードという存在の定義はまちまちではっきりとしているようでしていないように思います。

たとえば、「宇宙の始まりから現在までの記録」と説明する人もいれば、

「宇宙の始まりから未来までの記録がある」と説明する人もいます。

 

しかし、未来の記録があるとすればいったいどれくらい先の未来までの記録があるのでしょうか。

もしも「未来に関しての記録がすべてある」というのであれば、この宇宙には終りが来ると言っているのと同じです。

だって終りがなければすべての記録を収めることはできないからです。

この宇宙が永遠に終わらない世界であるなら、すべての記録があることにはならないはずです。

未来の記録はエンドレスで絶えず膨張していくはずです。

 

この宇宙が永遠に続くことを前提にして考えれば、未来の記録は一部しかないことになるでしょう。

逆に未来のすべての記録があることを前提にするならば、この宇宙は確実に終りがあるということになりますね。

 

未来の記録があると漠然と説明する人は多いのですが、その辺のことをどう捉えているのかがはっきりしません。

 

僕自身はアカシックレコードというものについて詳細について何もわかりませんが、そのようなものはあると思っています。

当然あると思っているし、一方でそれがあるかないかは本当は重要なことではないとも思っています。

 

僕が思うに、宇宙のどこかにそのような記録が貯蔵された場所・空間があるということではなく、

この３次元よりずっと上の次元、高い波動の次元にそのような階層があるのではないかと感じます。

 

 

アカシックレコードにアクセスするということは、

エゴがつくった制限が及ばない次元、エゴがつくった時間という枠組み、空間と言う枠組み、 

それらすべての総称である【分離】という観念から完全に離れたところとつながるってことになるでしょう。

 

 

よくチャネラーの中に「アカシックレコードにアクセスした」、

「アカシックレコードにチャネリングして情報を得た」と語る人がいますが、

個人的にはアクセスした情報がアカシックレコードから来ている情報なのか、

ハイヤーセルフ（ハイヤーマインド）からの情報なのか、あるいは自分のガイドからの情報なのか、

正確に選り分けるのは難しいのではないかと思っています。

 

 

だって基本的にすべては一つです。

 

この宇宙はマインドがつくりだした夢です。

 

ハイヤーセルフはスピリットとしての自分自身のことを指します。

ガイドは私たちより高い次元の存在ですが、基本的には私たちと同じ“同一のスピリット”であり、

“同一のマインド”の中にいる私たちと一つの存在です。

 

だから、アカシックレコードは私たちのマインドの高い部分、つまりハイヤーマインドそのものであって、

どこかマインドの外側、私たち肉体意識であるフィジカルマインドの外側でもなく、ハイヤーマインドの外側でもなく、

マインドの中にある【時間と空間を一切信じていない部分】のことを指しているのではないでしょうか。

 

 

 

この宇宙にあるものすべてに共通することは、始まりがあって終りがあることです。

すべての生命、それは惑星も銀河も同じですが、誕生して、拡大して、やがて衰退して、そして滅びます。

そうではないもの、永遠に変化しないもの、永遠に滅んだりしないものは、この宇宙のどこにもありません。

 

 

そして時間は幻想ですからすべては同時に起きています。

 

 

過去と現在の記録があるなら未来のすべての記録もあります。

当然それは【この宇宙が終わる瞬間までの記録】です。

 

ガイドも、ハイヤーセルフも、アセンデッドマスターも、大天使も、

彼らは私たちを夢から覚醒させるための『神の計画』に沿って、絶対的な確信をもって私たちを導いています。

 

その確信とは、すでに未来を知っていることから生まれる確信です。 

すでに未来は終わっている、この宇宙が消えている未来があることを知っているから自信をもって私たちを導けるわけです。

もし、宇宙に終りがない永遠の世界であるのなら、高次元の存在、実在の存在たちは、

私たちが本当にこの夢から醒めるのか、本当に『神』のもとに帰ることができるのか、わかっていないことになってしまいます。

 

未来を知っているからこそ、

私たちが一人残らず必ずそこへ到達することをすでに知っているからこそ、

彼らは私たちにとって正しい道しるべとなるのです。

 

だからこそ、彼らはいつだって絶対的に頼りになる教師なのです。

 

この宇宙が終わっている未来があるということは、

すべての『神の子』は幻想から完全に目を覚まし、

『本当の自分』とは何者か、私たちを生み出した『神』とはどんな存在なのか、

それらを完全に思い出したことを意味します。

 

それは私たちが『本当の愛』とは何だったのか、『本当の喜び』とは何だったのかを完全に思い出す瞬間です。

私たちの真の喜びは、宇宙の始まりと共に始まったわけではなく、この宇宙の終りからようやくスタートするのです。

 

完全に夢から醒め、私たちは幻想をつくることをやめ、『神』が共にいる世界で『神』と共に真の創造を行うのです。

（今も行っているのですが……）

 

それは肉体意識の私たちには到底理解できない世界です。

言葉でもヴィジュアルでも表現できない世界です。

私たちが真に目覚めるまで、それがどんな世界なのか正確に知ることはできません。

 

しかし、私たちのマインドには、かすかな記憶が残っています。

それは私たちのマインドに『神』が残しておいてくれた記憶です。

 

かつて自分がいた世界、『神』と常に一体であった世界、つねに『神の子』が一つであることが当然だった頃の記憶です。

ですから、『神』と共にある実在の世界がどんなものかは今わからなくても、

そのかすかな記憶によって「そのような世界がどこかに存在する」とおぼろげに感じさせてくれるのです。

 

アカシックレコードの全記録に容易にアクセスできる存在は高次元の存在です。

彼らは、私たちを導く存在であると同時に、私たちの兄弟であり、私たちの“未来”そのものです。

 

記録のすべてにアクセスできるのは、彼らが自分の中にある恐れのすべてと、

「幻想を信じていたいという誘惑のすべて」と向き合い、それらすべてから完全に脱出しているからです。

 

分離という夢、制限という夢、時間という夢は幻想であることを完全に悟ったことで、

時間や空間から完全に抜け出してみせたのです。

 

完全に抜け出したから、時間の全体を見渡すことができるのです。

 

 

私たちもいずれそこに到達します。

 

一人残らず、そこに到達した未来はすでにあるのです。

 

遅かれ早かれ、必ずすべての生命は【幻想の終り】に向かって幻想の中を生き、

そして、その終りから本当の【真実の始まり】を迎えるのです。

 

そこに無限の愛をもって私たちを迎えてくれる『神』がいてくれるのです。

 

 

 

『神』は私たちが戻ってくることを、絶対的に揺るがぬ確信をもって待っていてくれるのです。