【相性】を鑑定するのは「占い」の定番です。
多くの人が特に恋愛においては相性を気にします。
相性が良ければ関係を続ける、もしくは関係を始める。
相性が悪ければ関係を断ち切る。
でも、恋愛を含めたあらゆる人間関係は「良いか悪いか」で判断できるほど単純なものではありませんよね。
占い師にパートナーとの相性が悪いと言われ「はい、わかりました」と別れられるのなら、
その人はたんに「別れるきっかけ」が欲しかっただけなのでしょう。
本当に相手を愛していたら、占い師に言われたくらいで別れられないでしょうから。
ここからはスピリチュアルな視点のお話です。
人も、モノも、同じ波動、同じ性質、同じエネルギーのものが引き寄せ合います。
今あなたと関わっている人が、
理想にピッタリの人であれ、
理想とは正反対の人であれ、
その人は今のあなたの波動にピッタリ合った人です。
波動が似通っているから出会っているわけです。
本当に波動が違いすぎると、道ですれ違うことすらないといわれています。
この『波動の法則』、『引き寄せの法則』は、鉄則中の鉄則です。
絶対に揺るがない基本中の基本です。
だから、恋愛を含めたすべての出会いに共通するのは、
関わる相手を見れば、
『今の自分の波動がわかる』ということです。
相手と何らかの共通点があるから、互いに引き寄せあいます。
性格や考え方がまったく違っているように見えても、互いに共通する波動が必ずあるのです。
あなたが自分の中で何か足りないものを感じていれば、
あなたはその足りないものを自分の外側で探します。
足りないものを誰かに補ってもらおうとするわけです。
あなたが不足を感じるものは物質的なものかもしれないし(お金、モノ、身体)、
精神的なものかもしれません。
いずれにしても、
あなたが「自分にはない。足りない」と思っていて、
「それが必要だ」と感じているものです。
あなたが意識的であれ、無意識であれ、
【不足している何か】を相手に埋めてもらおうとするのなら、
あなたが引き寄せる相手はあなたと同じように、
【不足しているものをあなたに埋めてもらいたい人】
になります。
残念ながら、この関係は遅かれ早かれ破綻する可能性が高いです。
続かないのです。
相手が自分が求めるものを提供してくれなくなった時点で、
相手と付き合う意味を失うからです。
あるいは、相手が埋めてくれていたものを、
【どちらか一方、もしくは両方が必要としなくなったとき】
やはり終りを迎える可能性は高いでしょう。
逆に、あなたが自分自身に【何も不足はない】と感じているなら、
あなたが引き寄せる相手はあなたと同じ
【何も不足はない】と感じている人です。
あなたも相手も【相手から何かをもらおう】とはしません。
お互いに相手から何かを奪うために付き合うわけではありません。
相手に期待しません。
ときには何かを要求するかもしれません。
でも執着はしません。
相手がそれをしてくれなくても、
相手を責める気はこれっぽっちも起きないのです。
相手に何も期待しないから、
お互いに『相手に与えることだけ』に自然と気持ちが向いていきます。
くれぐれも誤解してほしくないのは、与えるとは相手に貢ぐという意味じゃありません。
何か自分のことを犠牲にして、自分に無理なことをして相手に尽くす、こういうニュアンスの話ではありません。
『与える』って意味は、『愛』を与えるという意味です。
『愛』を与えるという意味は、『相手をゆるす』という意味です。
自分に対して何かをしてほしくて、代わりに相手に何かをしてあげるのは『愛』ではありません。
それはたんなる【取引】です。
『愛』ではなく【エゴ】です。
私たちはよくそこを間違えてしまいます。
自分が欲しいものを手に入れるために、相手に何かを与えるのは、
『愛』ではなく、【怖れ】です。
【怖れ】は『愛』とは正反対のエネルギーです。
相手に与えているのではなく、
【自分の身を守っているだけ】です。
自分を愛してもらうために相手に何かを与えても、返ってくるのは『愛』ではなくて相手の【エゴ】です。
【怖れ=エゴ】です。
あなたが【怖れ=エゴ】をもとにして相手に与えても、
あなたが受けとれるものは同じ波動の【怖れ=エゴ】だけです。
【怖れ=エゴ】が生み出すのは【怖れ=エゴ】だけです。【怖れ=エゴ】から『愛』は生まれません。
反対に『愛』から【怖れ=エゴ】が生まれることはありません。
『愛』が呼び寄せるものはやはり『愛』だけです。
『愛』が拡大すると、さらに大きな『愛』をつくりだすだけです。
そこに【怖れ=エゴ】はわずかでも入り込むことはできません。
『お互いに与えあうだけ』のカップルでも別れることはあります。
でも別れが来てもグチャグチャにはなりません。
罵りあったりしません。
相手を恨んだりしません。
相手にこれまでのことを感謝することはあっても、相手を責めることはありません。
静かに離れます。
そしてもう二度と会うことはなくなっても、
他の人と一緒になったとしても、
二人のあいだには、二人にしかわからない確かな絆が残ります。
仮に、最初は【不足を埋めあうために付き合い始めた関係】だったとしても、
お互いに成長を重ね、いろんなことを学ぶうちに、
気づいたら【与えあうだけの関係】になっていることもあります。
そうなれたら本当に素晴らしい!
そうなりたいですよね?
そうなれる人たちは少ないかもしれませんが確かに存在するのです。
あなたが何かの不足を感じているのか、感じていないのか、
それは「占い」ではわからないことです。
あなたが足りないと感じているものは何ですか?
あなただけが知っています。
あなたは与えたいですか?
それとも奪いたいですか?
それとも受け取る代わりに与えたいですか?
それはあなたにしかわからないことなのです。