愛する人と何らかの事情で離ればなれになってしまって心に痛みを抱えている人を癒すメソッドです。
愛する人といってもさまざまです。
恋愛関係、親兄弟、わが子、親友、さまざまです。
別れた事情、会えなくなった理由もさまざまです。
「相手に好きな人ができて別れた」
「ずっと片思いをしてきた相手に想いが届かない」
「お互い好きだったのにある事情で別れてしまった」
「ケンカしたまんま断絶した」
「大切な人が亡くなってしまった」
生きているけど、会えない。
生きているのかどうかさえわからない。
死んでしまって二度と会えない。
相手に思いを伝えたい、けどそれももう叶わない。
忘れられず痛みだけを感じて毎日を生きる。
そんな心を癒す方法はさまざまあるかもしれませんが、僕が考えつく方法はこれくらいです。
相手との関係性、離れてしまった理由、それはここでは関係ありません。
大切な人と離れてしまったと感じ、辛い思いをしていることに一切の違いはないからです。
今、痛みを感じている、そのマインドは癒されなければなりません。
なぜなら『別れを感じている』ことは幻想だからです。
私たちは『神の子』です。
私たちは『神』に創られた『神の子』であり、その『神の子』は一度も分離したことがない一つのスピリットです。
しかし今、あなたが誰かと離ればなれになって悲しみに耐えているとすれば、
あなたは今、「誰かと離れてしまった夢」を見ていることになります。
この悪夢を終わらせるには、夢から完全に醒めることがベストです。しかし、今すぐそれが可能だとも思えません。
だったら、夢の外にいる存在(ハイヤーセルフ)の助けを借りながら、この夢の中で自分を癒してみるしかありません。
この方法は自分で癒しが感じられたと思えるまで、何日もくり返す必要があります。
このメソッドを行うと、目の前の現実に(本当は幻想ですが)変化が起きるかもしれません。
離れてしまった人に再会することがあるかもしれません。
居なくなった人の消息がつかめるかもしれません。
亡くなった人が夢に出てくるかもしれません。
しかし、メソッドを行っても何にも起きないかもしれません。
目の前の現実は何も変わらないように見えるかもしれません。
けれど、ここで重要なのは「見える世界で何が起きるか、起きないか」ではないということです。
『今、痛みを感じている自分のマインドに癒しを起こすこと』
それが重要なのです。
あなたが見ている世界は、あなたのマインドの中を投影した象徴の世界です。
この別れをあなたに経験させているのは、あなた自身のマインドです。
相手が誰であれ、『神の子』の分離を信じてしまったのはあなたのマインドです。
だったらマインドを癒すことが最優先であり、
目の前のことを「物理的にどうするか、どうなるのか」ということは二の次になるのです。
ここからメソッドに入ります。
一人になれる時間、静かな場所を選んでリラックスしてください。
そして、「今、自分の中にある痛みを癒すんだ」としっかり決意してください。
癒すよりも、まだ痛みの中にいたい気分なら別の日に行ってください。
目を閉じて、大きく深呼吸します。
イメージしてください。
今、あなたは光の中にいます。
キラキラと輝く光に包まれています。
光の中ではあなたの肉体は消えています。
あなたはあなたを包んでいる光の一部であり、その光の全体でもあります。
今、あなたは光そのものになっています。
光はどこまでも拡がって、その美しい輝きに終点はありません。
その光は一つの光であり、光のすべてです。
その中にすべての色が含まれています。
光の中にあなたが会いたい人がいます。
その人もあなたと同様に肉体はありません。
その人も光そのものですが、あなたにはそれがその人だとはっきりわかります。
その人の顔も見えません。
その人の声も聞こえません。
けれどその人の存在をはっきりと感じます。
あなたにはわかるのです。
その人の声は聞こえないのに、
その人の声をはっきりと感じられます。
その人もここでは光の一部であり、光全体でもあります。
あなたという光に色があり、
その人という光にも色があります。
しかし、それぞれの色に違いはあっても、それぞれの色にはすべての色が含まれているので完璧です。
光の中で、ついにあなたはその人に再会できたのです。
ずっと会いたかった人です。
ずっと抱きしめたかった人です。
ずっと抱きしめてほしかった人です。
あなたには、その人に会えたなら言いたかったこと、伝えたかった思いがたくさんありました。
しかし今、この光の中で、あなたは相手に何を伝えたかったのかを思い出せません。
だんだんと相手との間にどんな出来事があったのか思い出せなくなっていきます。
そして、その人と自分がどんな関係性だったのかすら思い出せなくなっていきます。
あんなことや、こんなこと、言いたかったことがあんなにたくさんあったのに……
今はもう、なんにも思い出せません。
あなたはただその人が目の前にいること、それだけに喜びを感じます。
「それだけあればいいんだ」と気づくのです。
光の一部のあなたは、同じように光の一部であるその人にそっと触れます。
懐かしくもある。
あたたかさもある。
お互い言葉を使わないのに、
相手の言葉がわかります。
相手の気持ちの一つひとつがあなたのマインドで見えるように感じます。
触れあった光と光はついに一つになるのです。
ここには『愛』だけが在ります。
あなたにも、その人にも、ただ『愛』だけが在るだけです。
相手の光の中へ、あなたの『制限のない愛』がとめどなく流れこんでゆくのがわかります。
あなたの光の中に、相手の『制限のない愛』がとめどなく流れこんでくるのを感じます。
「謝るのはよそう」
とあなたは感じます。
「責めるのもよそう」
とあなたは思います。
私たちのあいだにあったこと、
それらはみんな夢だったのだから……
だから今は「感謝だけを伝えよう」と誓います。
あなたは『感謝という愛』を心をこめて相手に伝えます。
まもなく相手からも『感謝という愛』があなたの中に入ってきて、あなたの中にゆっくりと染みこんでいきます。
相手とあなたの間に一切の境界はありません。
今はただ一つの光です。
二人は一つの光です。
あなたはこう言います。
「また会える。次に会うときは肉体のある世界かもしれないし、肉体のない世界かもしれない」
「どこであっても必ず会える。『本当の私たち』はずっとここにいるのだから」
最後にこうアファメーションして目を開けます。
「私たちは一度も離れたことはない。今までも、これからも」
◻️確実にあなたの中で癒しが起きるまで、このメソッドを利用してください。
連続で行う必要はないです。
何週間後に、ふと思いだしたときにやってもいいです。
これといって決まりはありません。あなたが自分を癒したいという気持ちになったときに行うのがベストです。
癒やされたかどうかの目安は、
その人のことを思い出したとき、「苦しい」とか「悲しい」といった痛みを感じなくなったかどうかです。
もう癒されたつもりでいたのに、何ヶ月か、あるいは何年か経って、ふと痛みが戻ってくることがあります。
そんなときは恐れるのをやめて、メソッドを思い出し実行してください。
あなたが自分を癒そうとするとき(自分が癒されることをゆるすとき)あなたは一人ではありません。
必ずハイヤーセルフとガイドがあなたのそばにいます。
あなたを助けるために、彼らはいつでもその準備が出来ています。
彼らを信頼してください。
彼らに身を任せてください。
あなたには癒される資格があるのです。
あなたは『神の子』なのです。