自意識について


 

ここでいう自意識とは、

あくまでも当サイトにおける考察であり、心理学の説明とは違っています。

 

 

当サイトでは自意識の総称としてフィジカルマインドと呼んでおり、基本的なことはフィジカルマインドに含まれていると解釈してください。

 

 

当サイトにおいて自意識は【心・マインド】と一線を引いており、

 

【心・マインド】は神が創造したままで、分離を全く信じない存在として、個別性を信じる自意識とは別物と定義しています。

 

あるいはマインドの中の一体性を信じない部分としてハイヤーマインド、神からの分離を信じる部分をフィジカルマインドと分けて表現しています。

 

 

 

 

基本的に自意識を生み出したのは自我です。

 

神の子が最初に分離を信じたことにより、自らを個別な存在として認識したり、自分とは何者なのかわからなくなったりするレベルの意識は本来は存在しません。

 

 

自意識は厳密に分けられるものではないかもしれませんが、あえていくつかに分類して考えてみるならば、

 

大まかに顕在意識、潜在意識、集合意識の3つのレベルに分けられると思います。

 

 

 

 

 

【顕在意識】

 

 

顕在意識は、自らは肉体そのもの、もしくは肉体の中にいると認識しています。

 

通常、私たちが自分自身と認識している意識レベルです。

 

 

 

 

 

【潜在意識】

 

 

潜在意識も自らを個別性を持った存在であると信じていますが、

 

肉体だと自覚しているレベルと、そうでないレベルで分類できるといえます。

 

いずれも顕在意識から日常的に自覚するのが困難なレベルです。

 

 

 

潜在意識にはいくつもの階層があります。

 

本当に階層があるわけではないですが、わかりやすく階層という概念で説明します。

 

 

 

私たちの意識には信念(自分とはこうであるという認識)があり、その信念を心の外側に投影しているわけです。

 

顕在意識レベルで自覚している信念と、

 

その顕在意識から隠されたされた信念、想念が潜在意識にはいくつもあります。 

 

 

 

 

潜在意識の階層の最も上のレベルが顕在意識にいちばん近いとします。

 

階層の上へ行くほど、

 

つまりは顕在意識に近くなるほど、隠された信念や想念はいくつもの複雑な顔を持っているように私たちは感じます。

 

 

 

 

逆に階層の下へ行くほど、深く潜れば潜るほど、隠されている想念はシンプルになっていきます。

 

最下層では、神からの分離したという信念、その信念から来る罪悪感というたった一つの想念があるだけです。

 

最上層では、そのたった一つの信念を無数の違った観念に分け、

 

そのそれぞれに違う顔に見せる観念が、それぞれに違った結果を生み出しているように見せています。

 

 

 

つまりは、本来は原因は一つで、結果も一つなのですが、

 

(分離を信じて、分離の信念の反映を見る)

 

原因は複数あり、

 

その結果も複数あると見ることで、私たちの中の自我は本当の原因を見ないように隠してしまうのです。

 

隠しておくことで、夢から覚醒しないための時間稼ぎをしているわけです。

 

 

 

 

 

 

【集合意識】

 

 

 

集合意識も潜在意識と同様に、あるいはそれ以上に、顕在意識から自覚するのが極めて困難なレベルです。

 

集合意識も潜在意識に含まれているのですが、

このレベルにおいては自らが個体であるという信念から離れています。

 

 

しかし、神から分離しているという信念を持っているという点では同じです。

 

 

集合意識の『集合』とはいくつもの意味を含んでいます。

 

家族単位の意識、民族単位の意識、同種族としての意識、地球単位としての意識など、無数の集合意識体があります。

 

 

 

あるいは時間の枠を超えて、前世から来世まで跨がる意識体もあるでしょう。

 

 

そして、それらすべてを統合する意識体もあるはずです。

 

 

 

集合意識を含めた潜在意識の中で、より深いレベルに行くほど時間や空間といった概念から遠ざかっていきます。

 

 

深いレベルに行くほど、より意識の焦点は拡大していき、より一体性に近づいてゆくことになります。

 

 

この最深の意識レベルが、

 

神からの分離を信じた最初のレベルという言い方もできますし、

 

分離意識からの解脱に近づいているレベル、

 

最も神の元に近づいているレベルという言い方もできるかと思います。

 

 

 

つまり二元性を信じた瞬間と、

 

いよいよ一元性に帰る瞬間は完全に同じところということになります。

 

 

 

結論を言うと、当サイトでの意識レベルの考察は、

 

自分という存在はどういう存在だと信じているか、

 

その自分という存在への信念がどれほど強いのか、

 

それによって生じる差異で分類しているにすぎません。

 

 

 

一般的なスピリチュアルな解説や、当サイトでも『高次の意識』や『ハイヤーセルフ』という言葉が使われていますが、その定義は必ずしも一致しません。

 

 

他のスピリチュアルな解説では、

集合意識や潜在意識といったレベルをハイヤーセルフと呼んでいることがありますが、

 

当サイトでは、『ハイヤーセルフ』や『高次の意識』または『聖霊』『キリスト意識』といった言葉を使う際は、

 

自我の枠に入らない、

 

分離(個別性)という想念をまったく持たないレベル、

 

という意味合いで使用しておりますのでご注意ください。

 

 

 

当サイトでは、神が創造したものは霊(スピリット)と心(マインド)のみであり、

 

この二つは完全に一体であり、

 

永遠に神と完全な一体性を保ち続けているものだということを前提にしておりますので、

 

顕在的であろうが潜在的であろうが、何らかの個別な意識というものは、全て実在性のない自我の範疇にあると定義しています。

 

 

 

【心・マインド】は自意識のいずれのレベルにおいても、絶えず働きかけています。

 

すべての意識レベルにあっても、【ハイヤーマインド】と繋がることは可能です。

 

なぜなら意識はいつでもニュートラルに戻すことが可能だからです。

 

 

ニュートラルになり、

 

フィジカルマインド(分離を信じる自分)の思考体系でいるか、

 

ハイヤーマインド(神の子である自分)の思考体系でいるか、

 

選択できるポジションになれるからです。

 

 

 

しかし顕在意識のレベルは、

 

神やハイヤーマインドからいちばん遠くまで逃げてきたと信じ込んでいるレベルですから、

 

いつの日かハイヤーマインドと意識を完全に一致させるために、

 

頻繁に意識をニュートラルに戻し、根気強く選択し直さなくてはなりません。

 

 

強い意志を保ち、地道な鍛練が必要になるのでしょう。